
「まだ文字のない時代に絵で記録をしている」の気分で描いた。
-Illustrator-
ふと、「2008年7月に、私はブログに何を書いていたのかな?」
と思い、見直してみた。
そうしたら、
この絵が生まれた時のことを書いていた。
先日の個展の際、お店「七石金勢」のオーナーの美咲さんが
この絵をお買い上げくださいました。
さっき、何気なく美咲さんのブログ(2011.10.10)をみていたら・・・、
新しい壁に寄りかかって微笑んでいる「花」の写真がアップされていて、
「再会」にビックリでした!
うん、やっぱりこの子可愛いな~。(ハハハ、親バカです)
タイトルを考えていた時に、この絵が私に伝えてきたメッセージは、
「ワタシネ、エガオノタネニ、ナリタイノ」でした。
そのままタイトルにしようかと思ったのですが、結局シンプルな一文字にしました。
その「花」にメッセージ・・・
< 花へ >
新しいお家で、優しいお父さんとお母さんとお兄さん達に
いっぱい可愛がられてね。
「笑顔の種になりたい」というあなたの思いを
きっとわかってくれる皆さんだから。
毎日しっかり「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」をね・・・♪
どこからか、私を通じてこの世に生まれた「花」というタイトルのこの絵。
「美しく咲く」というお名前を持つ美咲さんのところにいくのも、偶然ではないんだろうな。
これはPICASSOが9歳の時(1890年)の作品。
タイトルは 『 犬、鳩 』 (Dog,Dove Perro,Paloma)
サイズは、犬と鳩それぞれ7~8cm程。
紙 切り抜き・・・だそうです。
もう、言葉にならない偉大さを感じる、大好きな作品♪
「絵を描くことで、出会いたい
確かに何処かに存在しているけど、
まだ形にはなっていなかったものと…」
クロッキー帳に自由にペンを動かしていて、
自分でも「へぇ~、おもしろい」
と思うものが描けることがある
「頭の中にビジョンが浮かんで、それを描き写す」
というのとは違っている。
どちらかというと、頭の中は空っぽにしておいて
ただ「気持ちよいと感じる線を描こう」とだけ意識している
出来上がるまでは何が描き上がるのか私も知らない
絵が描き上がった瞬間は、ちょっと照れながら
「コンニチハ♪」と言われているような気がして
私も「やあ、ようこそ♪こんにちは(^_-)」と、思ったりする
自分が創り出したというよりも
もう既に何処かに存在していて、
たまたま私の持つペンにとまって
自分で動かして現れた…みたいな感覚だ
いつもじゃないけどね
それはけっこうワクワクして楽しい
確か、結果が銅メダルに終わった女子選手が
ムッとした顔で言っていた言葉…
「金じゃなければ、意味がありません!」
競泳200mバタフライで、銅メダルだった、松田丈志選手が
爽やかな笑顔で言っていた言葉…
「これが自分色のメダルです!」
たった一言だけを取り上げて、
安易にその人格を比較するつもりはありません。
(競技の性質上、勝ちか負けかしかないものと、
順位や記録という軸ももっているものとでは、そりゃ違いますからね)
でもそれを承知で、その言葉だけをみると、
やっぱり「自分色のメダル」って言えるっていいなぁと思いました。
そこまでの時間を、自分の時間として生きたというか、
「自分の積み重ねてきた選択」に納得している人なんだろうな
と感じさせられました。
どうしたらそんな言葉がでてくるのか…そちらに興味ありの私です。
この絵は、テレビで紹介されていた、
ドリカムの曲を聴いていて思わず描いた絵です。
その曲はボーカルの吉田美和さんが
亡くなったご主人への思いを歌ったものなのですが、
詞が本当に素晴らしかったです。
それはこんな詞でした…
『AND I LOVE YOU』
「遅くなるよ」の電話は もう来ないけれど
長い旅にでも出たと 思っています
何日も会えないことも 多かったから
わたしたちはきっと ね、大丈夫だよね
これまでは ふたりで乗り越えたいろんなこと
たとえばまさに「今」みたいなことを
これからはひとりで乗り越えていかなきゃ
それがほんとはいちばん 心細い
この歌を人前で歌うことは ないだろうけど
私情をみんなに聞かせて 申し訳ないけど
いつかあなたのところへ わたしが行く時
しわしわでもぜったいに すぐに見つけてよ
ありがとうって言えるまで どこかで見ててね
ありがとうって言ってるから どこかで見ててね
曲を聴きながら、吉田美和さんに対して
「大丈夫、大丈夫、 きっとご主人が見ていてくれてるから…
一人じゃないですよ」
って、励ましたい気持ちが溢れてきて、描いた絵でした。
(正直、普段ドリカムのファンというわけではないのですが(^_^;)
この曲には、参りました)
心が動かされて、手が動いて、形になった絵
「大丈夫」についてでした。