「ドアの前で・・・」


「『自分こそ被害者だ!』と、思っているよね?」
という声がした。
その『透明』は、コトバを続けた。
「どうも心の中が、
 『被害者は私』『可哀想』「酷い』『ワタシワルクナイ』という言葉で
 いっぱいだね。
 あなたの心が通じているのは、別の世界みたいだ・・・。
 ココから先は、どんなことからでも感謝を見つけられる心でないと
 入れないんだよ。
 残念だけど・・・、またおいで」
そう言って『透明』の声は消えた。
ドアも消えた。

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「エンジン音が合図なの」


我が家の向かいの ワダさんち
わんこを いっぱい飼っている
雨の日 雪の日 真夏日も
わんこのお散歩 欠かさない
愛情いっぱいワダさんち
エンジン音が合図なの
パパを迎えるわんこの声
わんこを叱るママの声

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「一緒に育つ」


子どもの
一歩一歩が
親にとっては
嬉しくて
ハラハラして
子どもが転んでは
オロオロして
一緒に
泣きそうになって
そうしていつも最後には
「・・・もう信じるしかない」
「・・・もう祈るしかない」
という
とてもシンプルで大切なことを
思い出させてくれる
そうやって
一緒に育つんだよね

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「星の瞬き」


誰にも言えない 
言いたくない
辛いことがあった日は
夜を待って
星に話そう
頷きながら
瞬いてくれる
「わかっているよ」
という光が届く
それだけでいい
それだけでいい

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心の宝石


一日に一度・・・
短い間でもいい
自分の幸せだった時を
思い出そう
嬉しい涙を流した時のこと・・・
今、「出会えてよかった~」
と、思える人やものに
初めて出会った日のこと・・・
無理だと思っていた願いが
かなった瞬間のこと・・・
それらの一つ一つは
キラキラ輝く宝石のよう
何日も何年も
忘れられてしまったら
ただの石ころになってしまうよ

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「逆さま」


逆さまに見てごらん
世界は違って見えるから・・・

見えなかったんじゃなくて
見なかっただけ
それは
形も変えずにそこにあったよ

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「種蒔く人」


「種を蒔くことは
 尊いんだよ
 信じる力と
 夢見る力と
 耐える力と
 見守る力が
 必要なのさ
 ねえ
 君のポケットに
 沢山入っている
 その種も
 そろそろ蒔いたら
 いいんじゃない?」
 種蒔く人はそう言った
 

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